石神井川

作詞:荻野哲

作曲:時速36km

 

最近はもうずっと疲れてる

朝9時に食ったパンの味も忘れてしまった

忘れてしまったよ

飛び込んだ一級河川の浅さ

僕の決意、覚悟その他諸々と同じだった

同じだったんだ

 

「信じると決めたことがすでに間違いでも

生きると決めた生活と日々は絶対に裏切るなよ」

言いつけはちゃんと守っていられる

でもしんどい時は助けてくれよ

お手隙のときで、構わないから

 

いつだっていいことばっかじゃない

誰一人守っちゃくれない

「意味がある」なんてものはない

ただここにいるだけ

 

音楽的な話は置いといて

楽器を弾く時の右手の強さは

これまでのどんな殺意より

これまでのどんな力よりずっと

強くあれ

 

毎夜自らの全てを出し尽くす

その度にすり減る膝と靴底と

「特に意味もなく蓄えた自尊」と

「イラつきを謝意に変えていく日々」で

作った30分間のステージに

幾ばくの価値があると言うのだろう

 

打算的な考えは捨て置いて

滲み出た声と右足の歩みは

車輪から外れたものだから

理屈如きで曲がらないから

ずっと

 

「生きてりゃ辛いこともありましょうが

良いことが訪れることを願っています」

量産型典型の慰みの言葉で救われて

しまった

 

限界を全部超えて

膝の傷に値打ちをつけて

この曲が出来たあの浅い

川の底から